「メールで苺だいふく好きって言ってたから!」

優しい!

「っていっても、この車...スゴいね」

「あ、俺、こう見えても柳原財閥の御曹司でね。」

「え、えええぇ!や、や、柳原財閥の...」

柳原財閥は、日本の代表くらいすごい技術を持っている人が

つくった会社。やばいよ!

「うん(笑)まぁ、気にしないでいままで通り!」

「む、むりでございます...あたしみたいな庶民と...」


ん!

柳原くんは自分の人差し指を私の唇に置いて...



「いーいーから。もう言わないこと!わかった?」

カァァァア!

思わず俯く。

「澄玲ちゃん。着いたよ!」

「は、はい...」

ドライバーさんがまたもやご丁寧にドアを開けてくださった。

「あ、ありがとうございました!」

ペコリと頭を下げ、柳原くんのもとへ行く。