秘密の歌声




「豊永くん、昨日.......」

「荻原。ちょっと来て!」


そして屋上についた。


「あのね、これ昨日...」

「あのさ、俺、秘密にして、っていっただろ?」

「えっ、誰にも言ってないよ!」

「いや、昨日のこと教室でいった時点でさ、俺が歌ってることバレるじゃん」

「あ、そうだね...ごめんね?で、この部品忘れ物だよ」

ポケットからその小さな部品を取り出す。

「あっ、ありがとう」

「あのね、私、昨日、不幸が続いてばかりで、
遅刻するわ、彼に振られるわ...」

「!?」

「そのときに豊永くんの声を聞いたの。癒されたぁ」

「ありがと」