秘密の歌声

豊永くんがいれば大丈夫だ。

「ありがとう!」
そういって、3走の召集場所に向かおうとすると

「荻原まって」
そういって指で私の背中に何かを書き始めた。

__が
__ん
__ば
__..れ

『がんばれ』

最後に背中を軽く押してくれた。
頬が自然にゆるみ、頷くと
そのまま召集場所に向かった。