薫子ちゃんは第3走。
必然的に私も3走になる。

浜中さん、武藤くん、私
そして、豊永くんという順番に
バトンが渡っていく。

こんな私で…

「荻原」

「豊永くん…」

「荻原なら、絶対いける。」
「でも…」
笑顔で元気をくれる豊永くん。
「大丈夫。俺を信じろ。たとえ、荻原が最下位になったって、俺が1位にもってくから」

「な?」といって俯いてる私の顔を覗き込んできた。

「っ…!う、うん!」