皆さんは「赤ずきん」という童話をご存知だろうか。
赤いずきんを被った一人の女の子が、お婆さんの家に行き、そこでお婆さんを食べた狼に食べられそうになるお話です。
これはその赤ずきんの裏側のあるゲームのお話し…。











「それでね、その女の子が全身血だらけで「お母さんはドコー?」って!!」
「またその話?」
「えー?。怖くないのー?」
「何回も聞いたら飽きる。」
「ちぇっ、つれないな~。」
私、笹無あんなはなんのへんてつもない、
普通の高校生だ。
そして、私の隣にいて、さっきからずっと同じ怖い話を持ち掛けてくるのは、
安島結子私の親友であり、幼馴染みだ。
「あーあ。暇だなぁー。」
「暇なら、私とじゃなく彼氏様とおデートなされては?」
「馬鹿言わないで、私に彼氏なんていないの知ってんでしょ。」
「なにそれ初耳~。」
「白々しっ。」
私と結子はいつもこんな他愛もない話をして、
馬鹿みたいに騒いでいる。
勿論楽しいけど、今何でもインターネットで検索すると分かるご時世、死ぬか死なないかのような刺激がない。
「なにか面白いことないかなー?」
口から出た言葉は風でかき消されたが、風の音と混じってこんな声が、聞こえた。







「一緒二遊ボっ。」