「それじゃ、潮田は青山の横なー」

潮田さんはあたりを見回していた。

「青山……さん?」


「はいっ!俺です、俺」

泰雅が元気よく自分をアピールする。
ほんと、バカ。
でも、あいつツイてるな。
可愛い子の隣になれて。


泰雅は唇をプルプルさせていた。
それから急に白目になって机に突っ伏していた。


あとで聞いた話だといい匂いすぎて失神しそうになったんだとか。
心配した私がバカだったと思い知らされた。