嘘つきと嘘つき。

「転校生って女子かなー」

壁に寄りかかりながら窓の外を見る。


「女子じゃね
 ってか、俺的には女子じゃないと嫌だし」


お前はただのチャラ男だろ。
勝手にナンパしてふられてろ。


そんな気持ちをおさえこんでちょっと黒ーい笑顔を浮かべてみる。
泰雅が怖いものを見るような目で私を見ていたのは気のせいだということにしておこう。



「スタイル良くて、優しいお姉さん的な子がいいんだよなぁ
 そんで放課後、屋上に2人きりで………」


泰雅が自分の妄想を膨らませて延々としゃべりだした。
まったく、こいつは。


「そこでギュっと彼女の体を抱きしめて……
 あ、やべぇ、興奮する」


こいつ、ヤバいな。頭が。
とりあえず、警察でも呼ぼう。
その前に、病院に連れてくべきか……?

そんなくだらないことで私の頭はすでに脳内会議を開いている。
まったくもってくだらない。


「泰雅のバーカ」


私は舌をだしてバカにするように言ってみる。


「は、うっせ」


本当に、バカ。
だけど、どこか憎めない奴。