「ねぇねぇ 実紗 今日の放課後ヒマ?
遊ぼうよ!」

「え?良いけど…クラブあるよ今日…」

「そんなのバックレば良いじゃーん!
先生優しいしトロいし、大丈夫だよ!」

「ー…解った。その代わり日和も
誘ってね」

「決ーまりー!よぉし、じゃあクラブ
に皆が行ったら小学校の正門前ね!」

「あーうん……あの、日和はどうす…」

「あー 実紗が誘っといてー
こう見えてもあたし暇じゃないんでー」

暇じゃないなら放課後遊ぶのは
どういうことなんだよっ、とは
さすがに口に出さなかった。

正直言って愛華のこと、あんまし
好きではない。けれど一緒にいなきゃ
いじめられる。愛華は、重度の
いじめっ子だった。愛華と言うのは、
遊びに誘ってきた奴。
私は実紗。どういう訳か、
付きまとわれている現状にある。

日和は、大人しくて優しい。
お人好しなところもあり、少し前まで
愛華のいじめのターゲットだった。

ターゲットが変わる音がしたのは
2週間前。

愛華は3人グループでいじめてたが、
いきなりといういきなり、
いじめグループの1人が死んだ。

それから愛華は、いじめグループの
もう1人の方を単独でいじめるように
なった。