◆◆◆ 昔々のお話。 流行り病にかかった青年は、桜の木を気にかけながら亡くなりました。 高熱にかかりながらも桜の木を思っていたからでしょうか。 青年が目を醒ましたときには桜の木の所にいました。 それと同時に青年は村と山一帯の主になったことを誰に教えられた訳ではなく、理解していました。 青年は土地神になったのです。 青年は『桜花神』(おうかのかみ)として生まれたのでした。