私は、一之瀬明翔の手を掴んだ。


「あの、ちょっといいですか?」

「?はい。いいですよ(にこっ)」


何だこいつ…。にこって…






「んで?どうしたの?」

「さっき、あの女の人とキスしてましたよね!?」

「…あーみられちゃってたか。」

「はぁ…ちょっと待っててください」


私は、携帯電話を取り出して由依に電話した




『はい。』

「あ、由依?」

「!?」

「うん。私だけどさぁ、今ねっ…」



あんたの彼氏といるんだけど来てくれない?
とでも言おうと思ったのに、いきなり、




ガシャン 



「んんっ!?」

『ハルちゃん!?ちょ、どうしたの!?』



なんっ…由依の名前出したとたん口塞ぎやがった。


『ハルちゃ…』〔ピッ〕




あいた手で通話切った!?

パッ


「へーえ、ハルちゃんっていうんだw何言おうとしてんのかな?」


は?こいつ、こんな性格だったか?って、そんなことより、



「おい!たらしヤロウ!さっさと由依に謝れ!」

「なんでだよ?」

「浮気してたからに決まってんだろ?馬鹿かお前」

「だって、あいつ彼女じゃね~し」

「な!?だって、由依はOKしてもらったって!」

「あー、あと何人にOKしたっけなぁー」


何言ってんだ?こいつ。


「とにかく、このことは由依に伝えておきますので。でわ。」


と、言ってさろうとした時


グイッ

カシャッ


「!?!?!?」


今、こいつにキスされた!?



とっさにそいつからはなれた。


「イエーイ」


明翔はさっきとった写真を見せてきた


「な!?にこれ…」


そこに写ってたのは、うまい角度でとってある写真だった


「由依だかなんだかにさっき見たこと言ったらこれ、そいつに見せるぞ。」

「はぁ!?」

「あぁ、ついでに…」

「なんだよ!?(半泣き)」

「今日から俺はお前のご主人様だ。」

「はぁ、……はあ!?」

「こればらまかされたくなかったら明日からな~」

そう言って、奴はどこかへ去っていった…