また、好きになんてならない。



「惚気ちゃってごめんね、柚葉〜!
柚葉もさっさと お祭り行く相手決めときなよ!」


葉月ちゃん、ごめんねって顔してない…



お祭りかぁ、本当に誰と行こうかな。


私だって、
もう16才なんだし


好きな人作って、その人とお祭りに行きたかった。


中学生の頃はそう夢見てたけど…


『おーい、そろそろ席につけー。予鈴なるぞー。』


私が ボウっとそんなことを考えると、先生が教室に入ってきた。


皆んなはガタガタ、イスを鳴らしながら座っていく


気づけば授業20分前。


葉月ちゃんと話していると時間を忘れていた


わたしも急いで鞄から朝の読書の本と、教科書をだす。