「はぁ…はぁ……っ」

息を切らしながら
ゴールなんてないけどただただ思いっきり走った。

自然と頬をつたる
冷たい涙を拭う暇さえない。

口に入ればしょっぱくて。

突然流れ出した涙も
動かした足も

止めることなんてできなくて。

こんな
終わり方するなんて思っていなかった…。

ずっと大好きだったのに…

……もう一生男子なんて信じられたい。

一生先輩とも会わないっ……

会いたくない……!!!!

そう思うことしかできなかった。


…こうして私の初恋は儚く散ったのである。