また、好きになんてならない。



『誰かー!!誰かー…!』

どうしよう…!!

なんか大変なことになってる…!?

た、助けてあげなきゃ!

そう思って
バッとドアノブをもつと

《 絶対に入るなよ 》

という先輩の言葉が頭をよぎった。

で、でも、今はそんなこと言ってる場合じゃないよね…!!

勢いにあわせてドアノブをガチャっとよじる。

「だ、大丈夫ですかっ!?」

『…はい、捕獲。』

「へっ?!」

家に慌てて入り込もうとすると
いきなり
男の人の体が私を遮った。

勢いあまって
こけそうになると
後ろから誰かに手を回されて
ギュッと抱きしめられる。

微かに香る先輩の匂い。

「先輩…………?」

訳も分からず上を見上げると
そこには

先輩とは言い切れないけど
先輩と顔立ちがそっくりな男の人がいた。

先輩より少し背が高くて
髪は明るめ。

いかにもチャラいって感じが漂っている。