また、好きになんてならない。


「じゃ、私は2人の邪魔しないように先に帰っているから。」

「おう。」

そう相槌をうって
白雪さんを見送る先輩は

昨日私と別れた時には見せなかった表情をしている。

なんだか寂しそうな顔。

先輩のバカ…

そんな顔するなら一緒に帰ればいいじゃない……

ワザワザ私なんて呼んで何がしたいの……

「先輩、なんで一緒に帰らないんですか…
付き合ってるなら、私なんかより
白雪さんと帰ればいいのに。」

「なんでお前美琴のこと知ってんの?」

「友達から聞きました……」

「…別に付き合ってないよ。
俺が無理矢理一緒にいてるだけ。
あいつ、好きな人いるし。
そいつに今日は送ってもらうらしいし」

先輩はそう言って否定するけど
何故か私のモヤモヤはとれない。

「なんか それじゃ私が白雪さんの代わりみたいで嫌です……」

「なにそれ、ヤキモチ?」

「別にそんなんじゃないですけど…」

「安心しろよ、柚葉も大切な存在だから」

私が俯けば
先輩はいつもみたいに私の髪をワシャワシャとなでた。