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放課後。
HRが終わるとすぐに教室をでて
走って靴箱に向かった。
今日はまだ人が多い。
背伸びをして周りをキョロキョロと見回すと
靴箱の一番奥の壁にもたれている先輩の姿が見えた。
「おお、柚葉。」
「せんぱ…っ!」
そこで目が合って
走って先輩の方に駆け寄る
途端
あることに気づいた。
「その隣の女の人誰ですか?」
何故か、隣には見知らぬ女の人がいる。
まだ距離があるから分からなかったけど、
近づくにつれ容姿がはっきり見えてくる。
「んー、お前の次に好きな人」
「……嘘つき。」
それを聞いてムッとした。
きっとそれは、
今先輩の隣にいる人が
名前を聞かなくてもすぐに誰だかわかったから。
「嘘だよ。ただの幼なじみ。」
ヘラヘラと笑う先輩のその言葉を聞いて確信した。
先輩の隣にいるこの人が
白雪 美琴さんだ…。
「フフッ、隼人はいつも大胆だね。」
そう言って柔らかく笑う白雪さんは
思っていた以上に美人で、
肌が真っ白で
まつ毛が長くて
優しい目をしている。
そしてどこか、弱々しい。

