また、好きになんてならない。



「あ、でも先輩一応彼女はいるんだよね。
すっごい美人な方で、噂によれば中学から付き合ってるみたい。」

「えっ?!?!あの先輩がっ!?」

思わずガタっと音を鳴らして
椅子から立ち上がる。

あのチャラくて女の子にだらしない先輩が
中学から付き合ってる人なんていたの…?!

冗談?…まさかね?

驚きが隠せない

「どうしたの、柚葉…?
ちょっと落ち着きなよ……」

「あ、うん…」

葉月ちゃんの言葉で我にかえると
周りを気にしながらゆっくりと席に座った。

「で、先輩のその彼女って…?」

「そうそう、その彼女さんね
そりゃあ私達とは比べものにならないほど美人らしくて、
えっと名前は確か……

白雪 美琴 さん。」

「白雪…美琴……」

まるでお姫様の名前みたい。

美人ってことは
先輩って面食いなんだ。

なんだか少しムスっとする。

「先輩の幼なじみらしいよ。
でも不思議なことにね、その白雪さんを見た人は数少ないんだって。」

「へぇ……」

どんな人なんだろう。

白雪 美琴さん

あんな先輩を一途に想わせる人。

少し興味が湧いた。

…でも

それと同時に

やっぱりモヤモヤする。

なんだろう、
何かが心に引っかかった気分。