また、好きになんてならない。



「そんなに泣くくせに
何であんなこと言ったんだよ。」

そう言って先輩はハァと息を吐いた。

「だって…先輩が私を子供扱いするから……っ」

「…っお前、ナマイキ。」

「へっ…、なんで!?」

先輩が珍しく目を逸らした。

いつもなら逆に
無理矢理目を合わせてこようとするのに。

「ほら、帰るぞ。」

手を差し伸べれば
私は先輩の制服の裾を掴んだ。

…確かに私はナマイキだ。

先輩の前では
全然素直になれなくて憎たらしいことばっかりしちゃう。

…別に素直になりたくない訳じゃないのに。

ただ……

「先輩、今日女の人の匂いがします…。」

「あぁ、5時間目サボって色々してたから」

そんな先輩に
素直に甘えるのが悔しかったりするから。

「…そうなんですか。」

先輩の言った
‘‘色々”っていうのは
さっき私ができなことも
‘‘色々”のうちにはいるのかな。

そう考えると少しモヤモヤした。