「ご、ごめんな……さ…」
視界が少しずつぼやけていくと
思わずぎゅっと瞼を閉じた。
「…ばか、何泣いてんだよ」
「…ひゃっ……?!」
その瞬間、
ピリッと額に痛みが走った。
それと共に聞こえたのは指を弾いた音。
口にはなんの感覚もない。
「ちょっとからかっただけ。
悪かったから、泣くなよ」
「うっ…せんぱぁい………っ」
ホッとして力が抜けると
先輩の言葉とは反対に涙がブワッと溢れ出す。
さっきまで怖がってた私がバカみたい。
少し恥ずかしい気持ちもあって
もうなにがなんだか分からない。
そんな私は
やっぱり、
先輩より子供なのかもしれない。

