また、好きになんてならない。



「もういいですっ!」

私は先輩にぶっと頬を膨らます。

「ごめんごめん怒らないでよ。」

「………。」

先輩はそう言って
私の頭をワシャワシャとなでるけど、
まだ少し口角が上がっていた。

「も、もういいですっ…!
先輩なんて知らないっ」

そんな先輩を見て
ふいっと顔の向きを変える。

先輩はいつもああやって私のこと子供扱いするんだから…!

1つ年が違うだけで
大人と子供に分かれてるみたい。

「そうプンプンすんなよ、ほら」

「プンプンなんかしてな…んっ」

私の表情を覗きこむように
顔にそっと近づいてくる先輩は、

私の肩をグッともつと、
指の間にはさんでいたものを
突然唇の間に挟んだ。