「ちょうど、柚葉ちゃん可愛いと思ってたんだよね。
ほら、朝柚葉ちゃんが教室の窓から顔をだしていた時目が合ったの覚えてる?あの時から。」
「は、はい………」
先輩が言っているのはきっと
私と先輩が初めて目があった日のことだ。
先輩が8時20分くらいから校門にはいるのを知ってから、
毎朝教室の窓から先輩がくるのを待っていた。
そんなある日やっとはじめて
先輩と目があって
思わず飛び上がっちゃったんだっけ。
目があった瞬間
あの瞳に吸い込まれそうにな気がして
変な感じだったのを覚えてる。
…でもまさか、あの先輩が
こんな人だったなんて……!

