「あぁ、今のところ6人彼女いるんだけど、それでいいなら付き合ってあげるよ。」

「……え?」

全く予想外な先輩の言葉に
私は一瞬体が固まる。

あまりに驚いたせいか
まぬけな声がこぼれた。

え、今6人って言った…?

この人、永瀬先輩であってるんだよね?

あれ、先輩ってこんな人だったっけ?!

驚きが隠せない。

「えっと、ろ、6人ですか…?」

やっぱり信じられなくて、
先輩にもう一度聞き返した。

「うん6人。」

「…永瀬先輩ですよね?」

「そうだけど?」

ん…っ?!?!

なんか、おかしくない!?

私が思っていた永瀬先輩とは
全く違う。

あのまっすぐな瞳からは考えられない言葉。