また、好きになんてならない。



「……………好きです。」

どうしよう。

顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。

胸もバクバク音を立てている。

もう先輩の顔も見れない。

「ふーーん。」

そんな中で先輩は
その1言だけを発した。

……え、それだけ?

な、なにそれ…

もしかしてわたしからかわれてたの…?!

一瞬時がとまったように

私の胸だけがキリッと傷んだ。

「え、それだけ?って顔してるな。」

「………っ!」

思っていたことを
まるっきりよまれた。

そんなに、顔にでてた?

でも仕方ないでしょ…!

まさか、

『ふーーん』なんて言われるなんて思っていなかったし…。

怒りというよりかは
からかわれた恥ずかしさの方が大きい。

チラッと先輩の顔を見れば
先輩は満足気に笑っていた。

「なんちゃって。
うそだよ。予想以上にキュンときた。」

「ひっぁ………!やめてください!」

先輩はそういうと、
私の首筋を優しく撫でた。

少しこそばゆくて、
首筋を撫でる先輩の片腕をグッと持つ。

「やめてって首筋撫でてるだけじゃん。そんなにいいのこれ…?」

そう言ってそれを何度も繰り返す
先輩はどこか悪戯っ子のような笑みを浮かべた。