また、好きになんてならない。


「…じゃ、お詫びってことで、
もう1回俺のこと好きになってくれない?」

「へっ!?!?!?!?」

先輩の発言に戸惑いを隠せない。

「な、なに言ってるんですか!?
私あなたの事蹴ったんですよ?」

「うん。
よく分かってるじゃん。
だから、お前に拒否権なんてない。」

「で、でも………っ」

私がアタフタしていると
先輩は大きな手で
私の髪を優しく撫でた。

「前みたいにすきって言えよ。
じゃなきゃ離さないから。」

先輩はやってることと
言ってることが全然違う。

少し荒ただしく
私にそう言った。

「い、嫌です………!
それに、私がそう言ってどうするんですか。
彼女いるくせに……。」

「どうするつもりなんだろ。
とりあえず今は、好きって言ってくれないと気が済まない。」

「そんな無茶苦茶な………」

…大体なんで、
今更そんなことを言うの?

今日だって女の人と
キスしたばかりじゃない。

また、私の気持ちで遊ぶ気なのかな…?

先輩の言動が不思議でたまらない。