また、好きになんてならない。



「先輩、ありがとうございました…。」

先輩と2人っきりの状況は
ナンパされてた時よりも空気が重い。

「うん。」

「じゃ、じゃあ今日はこの辺で…っ


きゃあっ………!」

毎回のように
逃げようとすると、今度は

いきなり腰に手を回されて
後ろの壁に体を押し付けられる。

目の前に見えたのは
直視できないほど近くにある先輩の顔。

「な、なんですかいきなり…っ!」

「お前さ、俺のことまだ好きなの?」

「……っ?!」

突然なにをいいだすかと思えば……

この人何言ってるの…!?

「す、好きな訳ないじゃないですか!!
むしろ大嫌いですっ!」

私は首をぶんぶんとふり全否定する。

気がつけば先輩は
それを見てクスッと笑っていた。

「なにその言われよう………
嫌いたいのは思いっきり蹴り入れられた俺の方なんだけど。」

「うっ……。

そ、それはすいませんでした…。」

そう言った後
私は少し目をそらす。