また、好きになんてならない。



「確かに。柚葉全然恋してないよね。
そうそう、永瀬先輩から振らた日からだっけ?

…あ、もしかして永瀬先輩と再会でもしたの?」

「……っ?!?!」

肩がビクっと跳ねる。

葉月ちゃんには何にも言っていないはずなのに
本当に、今日あったことをポンポンあてられて
まるで頭を見透かされているみたい。

ましてや、
永瀬先輩に中学時代どんな返事をもらったかとかも言っていないのに。

まさか

…これが女の勘ってやつ?!

「え、何その反応。
もしかして当たり?」

「ちっ、違うよ!!
っていうか、喉渇いてきちゃったなぁ!私ちょっとジュース入れてくるね!葉月ちゃん先歌ってて!!」

バタンーーー…

一方的に話してから
慌てて個室から出る。

このままだと全部見透かされそうで危なかった…。

「フゥ………」

大きく息を吐く。

ひと段落つけば、自分分かりやすすぎかなと考え直した。

ジュース入れてくる
って言ってコップを持ってくるの忘れたし……

でも、いきなり帰るのもあれだし、
とりあえずドリンクバーに行こう。

コップもあっちにあるはずだし……。

私は何の警戒心も持たずにドリンクバーに向かった。