また、好きになんてならない。



「どうしたの、柚葉?」

「え?」

「顔色悪いけど…。
もしかして生徒手帳見つからなかった?」

急いで葉月ちゃんの待つ
校門に向かうと、
その場に着くなり顔色を指摘される。

「そ、そんなことないよ?!
生徒手帳も見つかったし…」

私は首をぶんぶん横に振るけど
大体
自分が今どんな表情でいるかは想像がつく。

だって、あの
永瀬先輩にあったんだもん。

いつもみたいに
にこにこしてる場合じゃない。

これからどうやって避けていこう

とか

殴られた時の対処法とか

考えているだけで
気分が悪くなる。

なんて、そんなこと
葉月ちゃんに言えるはずもなく
「寒いからかな?」なんて誤魔化した。

「…まぁ、いっか。
じゃぁ、生徒手帳も見つかったことだし、カラオケいこっか!」

「うん!」

葉月ちゃんに手を引かれて
私も笑顔で
カラオケに向かった。