また、好きになんてならない。



「朝ポケットにいれておいた、
生徒手帳が見当たらなくて……」

「え、本当に?!
せっかくカラオケ半額券持ってるからカラオケ行こうと思ったのにね。」

「うん………」

葉月ちゃんの言葉をきくと
またすぐに慌てだす。

今日は、葉月ちゃんと
カラオケパーティに行く予定だったのに……

何処に落としちゃったんだろう…

「職員室に届いてるかもよ?
見てきたら?」

「そうしてみる…。
じゃあ、葉月ちゃん校門で待ってて!」

私はそう言うと
さっきまで漁っていたバックのチャックをしめ肩にかけて、

職員室に向かった。