また、好きになんてならない。



『好きだよ、ゆずは。』

「……っ!」

自分と同じ名前だったからかな。

その言葉を聞くと
胸がざわつきだした。

まさか….…

この声…

もうすぐで思い出せる。

そんな時、

覗いた部屋から私の視界に入ったのは

見覚えのある顔。

『私も隼人のこと大好きっ』

そのことばで確信した。

その後保健室らしき部屋で
私のことに気づかないまま

熱いキスを交わしたのは

知らない女の人と

……永瀬隼人先輩だ。

薄暗くてよく見えないけど
すぐ分かった。

あの瞳だけは変わっていない。

なんでここに………

最悪な思い出の人。