ガタッ

どこからか物音がする。

誰もいないはずなのに
なんで………?

恐る恐る音が聞こえる方に近づいていった。

『ちょっと、誰か来たらどうするの?』

近づくにつれ
聞こえてきたのは女の人の甘い声。

胸をドキドキ鳴らしながら
一歩ずつ慎重に踏み出していく。

『大丈夫だって。こんなとこ誰もこねぇから。な?』

「………っ。」

その声に反応して
思わず生唾を飲み込む。

この声どこかで聞いた気がする……

記憶をたどっていく。

えっと…

えっと…

それに合わせて近づいていく一つの部屋。

少し薬品臭い。

…ここは、保健室?