残り10cmの恋



「は…?」



私は、びっくりして動けない。



竜が、私のことを褒めた?



心臓が、バクバクいっているのがわかる。



きっと顔はまた、赤い。



お世辞だとわかっていても、嬉しい私がいる。




あ、ていうか、

「置いてくなバカー!!!」

迎に来た意味ないじゃん!

竜、バカなのかな?

なんて思いながら、気分はすっかり
良くなっている。



私は、キャリーバックを思いっきり引っ張って
出る限りのスピードを出して学校へ向かった。