残り10cmの恋





「わかった。気持ち悪いとか思ってるんでしょ…!!」



振り返ると、顔が赤い竜がいた。




「は、は?!
いや、別に?!」



もしかして、竜が照れてる??




竜が照れた表情をしていると、私まで顔が熱くなっていく。




「お前まで、照れんな!!」



頭をペチんと叩かれた。



「いっ、痛い!」




もう、照れてるから可愛いなんて思った私は馬鹿だ。


「お前だって………………………」



そこまでいうと、竜は黙ってしまった。



「え?なに??
私が、何?!」

少しの沈黙の後
「…………その頭、普通に可愛いし、似合ってる」




そう言うと、竜は、「やっぱり先行く」と言って走っていってしまった。