─授業が終わってから4人で先生のところへ行った。


「私達、なにかしたの?」


「え、何もしてないんだけど私!」


「俺もだよ!」


ドキドキしながら、
教卓の上の資料を片付けている先生を呼んだ。


「先生ー」



「お、来たな。」



「せ、先生ー、私達何かしましたっけ?」



「え。してないぞ?」



そう言って、先生は「ここじゃあ、ちょっと騒がしくなるから、違うところで話そう」と、人通りが少ない廊下へ行った。


私達は、何を言われるか不安で会話が無かった。


「お前ら、5人グループでも、いいか?」



先生は、立ち止まるとこちらを向いて
聞いてきた。


「「5人グループ?」」



突然のことに、あまり意味がわかってない。


「えっと…どういうことですか?」


しっかりものの、ひとみが前に出て話してくれた。


とりあえず、私は下がっておこうと、健と、竜の横に並んだ。



「えっとだな…実は明日、転校生が来るんだよ」



「「転校生?!」」



「ちょっと、声がおおきいぞ!」



「す、すいません」


秘密だったらしく、怒られてしまった。


「それは、どういうことですか?」


ひとみは、落ち着いている。


突然のことに、あまり動揺せずにいられる
ひとみが、すごいと思った。


「急な事なんだがな、それで、お前らのグループ以外はもう5人でいっぱいだから、
4人のお前らのグループに入れてやって欲しいんだ」



なるほど…。


やっと理解ができた。


「そういうことなら、分かりました。任せてください」



そう言うと、ひとみは、こちらを向いて良いよね?と言った。


もちろん、断るのもなんなので頷いておいた。