「す、す、好きです!!!」

良かったら………なんて続ける彼を放って、告白された少女はすたすたと廊下を歩く。

この学校ではもう有名な、見慣れた光景だ。



彼は必死に笑って少女に語りかけるのに、彼女は下を向いて本を黙々と読む。

彼が一緒にご飯を食べようと誘ってるのに、彼女は見向きもしないで食べ始める。

彼が移動教室に一緒に行こうとするのに、彼女はさっさと行ってしまう。