「快斗くん!」

「なに?」

「い、いやなんかしゃべりたいなーっと思いまして」

やばっ!敬語になっちゃった!なんか言われるかなー?

「別にいいけど、なんで敬語?」

「ちょっと緊張しちゃって……あはは」

やはり言われた。鋭いね。

「ふーん」

え、なんか素っ気ない…そんなのたまたまだ!
前向きにならきゃね!

「快斗くんって彼女いるの?」

「いねぇけど、それがなんかあんの?」

「いや別に、モテそうだから彼女いるのかなーと思って」

やった。彼女に立候補できる。って言ってもまだ、話して数分だけどね……

「ふーん。俺モテねぇけどな」

鈍感男か。

「そうなんだ」

キーンコーンカーンコーン

こうして、1日が始まった。