私は、家に帰って泣きじゃくった。

次の日が土日でよかった。

里奈にあわなくてすむ。



――プルルプルル。

あ、電話だ。出なきゃ。

「はい、もしもし」

『愛!?』

「そうだけど?なんかあったの?」

『「なんかあったの?」じゃないわよ!なんで電話に出ないのよ!』

「あ、電池切れだった……」

そんなの嘘。ただ単に里奈と話したくなかっただけ。

『愛、昨日ダメだったの?』

「うん。里奈のことが好きだって」

『そうなんだ……ってはぁ!?どういうこと!?』

そりゃ驚くよね…

「だから、里奈のことが好きだから付き合えないって」

『なんか、ごめん』

「謝らないで。里奈は何も悪くない」

そう。里奈は何も悪くない。何も悪くないの。

信じたくない事実を私は受け止めた。

無理矢理。