** 伝えたい言葉 **


君に伝えたい言葉がある

君はいつだってひとりじゃないって事

思い出して…

心が潰れてしまいそうな夜も

孤独に押し流されそうな雑踏の中でも

目を閉じて心を開けば…ほら。

君を想っている人はこんなにもたくさんいる



その苦しみは一人で背負うべき物じゃない

君の悲しみを同じように悲しんでくれる人と分かつ物なんだ

君が僕の喜びや悲しみを君自身のことと感じてくれるように

君が傷ついて立ち直れない時には

その悲しみや苦しみを僕の心の翼で覆ってあげるよ



君を苦しみから遠ざけて真綿でくるみこむように
誰の目にも触れないところに閉じ込める
そうすれば君は傷つかずにいつまでも綺麗でいられるだろう

誰の目にも触れず

誰にも傷つけられず

ただ、愛することだけを知っている君

ただ、喜びだけを知っている君

君は幸せだろうか



わかるだろう、それでは駄目なんだ

君が君であるために

君が君らしく生きるために

時には傷ついて、時には涙を流して

苦しんで、傷ついて、心を引き裂かれる思いをして…



それでもその先にあるものは

君にとって何にも変えがたい宝物のはず

愛することも、喜びも、苦しみや悲しみを知っているからこそ生まれるって事

君はもう知っているんだろう?

辛い思いをすることは、君の人生にプレゼントされた宝物をもっと素敵にするためのほんのちょっとのスパイスなんだ



だからね?

辛い時は思い出して

苦しみにも悲しみにも無駄なんて決してないことを

この先には至極の幸せがある

それをより深く感じるための、これはちょっとしたスパイスなんだってことを



それでもどうしても苦しくて

どうしても悲しくて絶えられない時は

瞳を閉じて…

心を開いて…

思い出してごらん

ほらね?聞こえてくるだろう?

君を愛してくれる人たちの声が…



君は決して一人じゃないよ




++ 伝えたい言葉 FIN ++