桜の花びらが舞い散る今日この頃。

「あ、千穂おっはよー!」

「雪おはよー」

ふぅ、何とか待ち合わせ場所に間に合った…

この子は三原 雪。私といつも一緒に学校に行ってる子。

「今日から新しいクラスだよー!楽しみだね!千穂と同クラだったらいいなぁ…」

「だね〜!緊張する!絶対自己紹介とかあるよね…」

そう。私はすごく人見知りで自己紹介などはもってのほか、発表、挙手さえできない。

「もう!すぐ千穂はそんなこと言う!テンションあげていこうよ!」

それに比べて雪はクラスにすぐ馴染めるいつもニコニコしてみんなの人気者なんだ。

「そう言ってるうちに学校着いたよ〜!ほら千穂早く!」

「今行く〜」

「よ!千穂おはよ」

こいつは谷口 隼人。私の幼馴染み。いつもハイテンションで一緒に居て楽しい存在だ。でも恋愛感情までにはいかない。

「おはよ」
私はそう挨拶だけするとクラス発表の大きい紙まで歩いた。

4組か…他は…っと

「!!」

「千穂!雪と同じクラスだね!…ってどーしたの?」

雪が声をかけてきて私は、はっと我にかえった。

「ん?あっ!千穂良かったじゃん!結城君と同クラじゃん!」

結城とは隼人を通じて知り合ってだんだん話しているうちに好きな人という存在に…

「良くないよ〜…授業に集中できない〜」

「んもう!大丈夫だってほら教室行こっ」