もうどうしたらいいか自分でも分からない。どうしようもできない。
 
 私はバカだ…。

 何が自分はイケてる…何が学校のアイドル…何が…何が……!!

 ありえないのに…

「私は…バカだ……」

 自分ではこの気持ちをどうにもできない事が理解できたので私はすぐに家に帰った。
 すると有希と麻里がいた。

「なんで…」

 泣いてる私をみて麻里は

「やっぱりね」

 と、全てを理解したかのように納得していた。まるで最初からこうなると分かっていたかのようだ。

「私もアンタと同じだったから…」

 ああ、だからあの忠告…

 少し重くなった空気を取っ払うかのように、有希が手をパン!と叩き、立ち上がった。

突然すぎて私も麻里もビックリした。

「二人とも、行くよ!」
「何処に?」

 有希は「むふふ」と笑う。
 とってもかわいく魅力的な笑顔だ。

「な・い・しょ!」

 そういって私と麻里は訳も分からず有希の後をついて行く。