家について化粧を落とし
服を着替えてから
布団に寝転んだ。
怜は大人しく眠っていて
薄暗い部屋の中に
怜と私の呼吸だけが
やたらと響いていた。
男なんていなくても
私には怜がいる。
私は絶対一人じゃない。
それだけはいつも
変わらないで頭にある。
なのに何故か感じる
この寂しさや不安が
要に大しての愛情だと
気づく事を
私は避けていたのだろう。
結果的には気づいても
私には自分の中で
生まれた感情を
受け止める余裕が無かった。
「…寝よ」
あれこれ考えても
仕方ない。
そう思って瞼を下ろしかけた
そのときだった。
携帯が鳴った。
しかも着信。
ディスプレイは要の名前を
うつしていた。
「もしもし」
破裂しそうな心臓の音が
要に聞こえそうで
心配になった。
『麗奈?寝てたか?』
いつもの要の声。
「起きてたよ」
私の声は不思議と
優しくなっていた。
服を着替えてから
布団に寝転んだ。
怜は大人しく眠っていて
薄暗い部屋の中に
怜と私の呼吸だけが
やたらと響いていた。
男なんていなくても
私には怜がいる。
私は絶対一人じゃない。
それだけはいつも
変わらないで頭にある。
なのに何故か感じる
この寂しさや不安が
要に大しての愛情だと
気づく事を
私は避けていたのだろう。
結果的には気づいても
私には自分の中で
生まれた感情を
受け止める余裕が無かった。
「…寝よ」
あれこれ考えても
仕方ない。
そう思って瞼を下ろしかけた
そのときだった。
携帯が鳴った。
しかも着信。
ディスプレイは要の名前を
うつしていた。
「もしもし」
破裂しそうな心臓の音が
要に聞こえそうで
心配になった。
『麗奈?寝てたか?』
いつもの要の声。
「起きてたよ」
私の声は不思議と
優しくなっていた。


