隣のカレ


ヤバイヤバイ!!!

遅刻する…

私。《篠原未來》は今大変マズイ状態になっている。


この冬特有の布団トラップにまんまと引っかかってしまったのだ。


(もう!こういう時に限って目覚まし時計ならないし!!)

とりあえずダッシュで走る事で

なんとか間に合う事ができた。




「おはよう」

自分の席につきながら呼吸を整えている私に

隣の席に座っているアイツが私に話しかけてきた。


「相変わらず篠原は来んのぎりぎりだよな。」

「おうよ!逆に聞くケド、私が朝早くに来たら不気味じゃないかい?」

「まっ、それもそうだな。篠原が来ないと面白くないんだから早く来いよな!」


そう言いながら笑顔を浮かべる《シュン》こと《藤井俊也》

朝っぱらからそんな笑顔は止めて欲しい。

普通に接してはいるが今にも私の心臓は飛び出しそうだ。