AveniR-アヴニール-

「いいかい 覚えておき。

ここはアンタが暮らしてきたような

安全な世界じゃない。

戦争や危険で満ちている。

アンタは自分の力で助かったんじゃない。

別に感謝しろとは言わないが、

アンタの嫌うデトリに助けられたって事は知っときな。」

クソアマはまるで子供を注意するような

真面目な表情と声音(コワネ)で

言い続けた。

「それにいくらイデアルシア人のフリしたって、

アンタはデトリュシエータ人であることには変わりねーぞ。

血が変色する体質が有る限りな。」