AveniR-アヴニール-

ディクソンは部屋から出た。

その後 俺は左手の傷口を消毒してもらい、

包帯を巻かれた。

「ありがとう、…ございます。」

面と向かって礼を言うのは恥ずかしかったが、

リフィルさんにそう言った。

「どーいたしまして。

そういえば、アンタの名前 聞いていなかったなぁ。」

リフィルさんは微笑み、

俺の名前を聞いてきた。

まぁ、名乗るくらいはいいか。