AveniR-アヴニール-

俺は抵抗できず、

そのまま手錠をかけられた。

認めたくない。

自分が警察に捕まる現実が。

いや、俺が一番認めたくないのは

ヘリーやユエナが俺を見捨てる現実だ。

「ヘリー…!ユエナァ!!」

俺は2人が許せなかった。

親友だったのに俺を殺そうとしたヘリーが。

俺の事が好きだったのに都合が悪くなったらアッサリ捨てるユエナが。

そしたら、他の警察がユエナの顔を見て

「おや?君もアレの知り合いか?深く関わっていたのはヘリーくんだけかと。」

と聞いていた。