AveniR-アヴニール-

「うあぁ!」

俺は小さく叫びながら、

ヘリーの攻撃をよけた。

カッターで人を刺そうなんて、

正気じゃねえ!

「落ち着けってヘリー!俺はデトリじゃない!一回話を…」

俺が喋っている間も

ヘリーは俺を再び刺そうとした。

ギリギリよけたが、制服の上着に切れ目が入った。

そこにはいつも楽観的で明るいヘリーの姿は無かった。

今 目の前にいるのは

殺意に満ちた冷徹な瞳のヘリーの姿だった。