AveniR-アヴニール-

そして蛇は手首から首へとつたう。

「ぐっ、くそ…!」

男は悔しがっているが、

俺は無視して

ニコルの元へ向かった。

「ニコル!大丈夫か!?」

「お、おにーたん…。

あり…がとう…。」

俺はニコルの身体を見た。

足は…

靴が破れただけで

足は何ともねえな。

だけど、右肩の傷がひどい。

だらだらと血が流れてる。

俺は男の方を見たら、

男は首に巻き付いた蛇を
取ろうとしてる。