AveniR-アヴニール-

「俺はデトリュシエータ人が嫌いだ。

野蛮で差別すべき人種だと

イデアルシア大帝国から教わった。

けど、それはウソで

本当に野蛮なのはイデアルシア人だった。

差別したものは徹底的(テッテイテキ)に

蹴散(ケチ)らして、

あっさり見捨てる。

どこでのたれ死のうが知ったことじゃない。

けど、俺が今まで嫌ってきた

デトリュシエータ人は俺と対等に向き合ってくれた。

なんのメリットもないのに

死にかけの俺を助けてくれた。