AveniR-アヴニール-

その光は次第に薄くなり、

嘘(ウソ)みたいに身体の熱が冷めた。

腕の傷は残ったままだけど、

それ以外は何もない。

健康に戻ったようだ。

「俺に…何が…?」

「レシオ――――!!」

ブライアンは俺の疑問を吹き飛ばすように

抱きついてきた。

「いや~!無事でよかったぜ!レシオ!なあ!!」

ブライアンは滝のように涙を流しながら、

強く抱きしめた。

まずい、俺がつぶれる。