AveniR-アヴニール-

「くっ、熱い…!」

ブライアンは俺を抱(カカ)えて、

ひたすら村中を走った。

なんか最近の俺、

嫌な目にあってばかりだな…。

そしたら、ブライアンが

「レシオ!必ず助けるからな!

死ぬんじゃねえぞ!!」

と言った。

死ぬな…か。

それは無理だな……。

俺はもう…助からない。

早く…

俺を……

見捨ててくれよ。