2015年7月29日
十三は、もうひとつケリをつけなければならないことがある。
千春が、十三の血圧を測りに来る。
点滴はしない。
「ねぇ、千春ちゃん」
「何かな?」
「俺、明日退院する」
「へ?」
「もう、自殺しようとなんか思わないからさ……
だから、退院する。
俺が入院しているのって脳腫瘍なんかじゃないんでしょ?
自殺の再発防止のために入院しているんでしょ?」
「それは、私に言われても……」
千春が、戸惑っていると銘がやってくる。
「退院したあとは、どうする気なの?」
「たこ焼き屋でもはじめようかな……と思っているんだ」
「たこ焼き?」
「山本さんに教えてもらった技術を活かしてなら、出来そうな気がする」
「そう……」
「うん。
あと美穂のことも知ってる。
もうこの世にはいないんでしょ?」
「え?」
千春と銘が目を丸くさせる。
「あの子の名前は、たぶんだけどわかった気がする」
「そう……」
「だから、俺はあの子と一緒ならやっていけそうな気がするんだ」
「わかった。
退院手続きの方は、私が上の人に話してみる」
「ありがとう」
「でも、これだけは約束して……
もう自殺なんてしないって
貴方は、もうわかっているはず。
命の大事さと儚さ……
そして、もっと生きたい命があったと言うことを……」
「うん。
わかっているよ。
だから俺は生きるんだ。
山本さん、萌ちゃん、充君に歩ちゃん、愛ちゃんの分まで生きる」
「約束だからね!」
千春の顔に笑みが浮かぶ。
「うん」
十三は、ニッコリと笑う。
そう……
俺は、生きるんだ。
十三は、もうひとつケリをつけなければならないことがある。
千春が、十三の血圧を測りに来る。
点滴はしない。
「ねぇ、千春ちゃん」
「何かな?」
「俺、明日退院する」
「へ?」
「もう、自殺しようとなんか思わないからさ……
だから、退院する。
俺が入院しているのって脳腫瘍なんかじゃないんでしょ?
自殺の再発防止のために入院しているんでしょ?」
「それは、私に言われても……」
千春が、戸惑っていると銘がやってくる。
「退院したあとは、どうする気なの?」
「たこ焼き屋でもはじめようかな……と思っているんだ」
「たこ焼き?」
「山本さんに教えてもらった技術を活かしてなら、出来そうな気がする」
「そう……」
「うん。
あと美穂のことも知ってる。
もうこの世にはいないんでしょ?」
「え?」
千春と銘が目を丸くさせる。
「あの子の名前は、たぶんだけどわかった気がする」
「そう……」
「だから、俺はあの子と一緒ならやっていけそうな気がするんだ」
「わかった。
退院手続きの方は、私が上の人に話してみる」
「ありがとう」
「でも、これだけは約束して……
もう自殺なんてしないって
貴方は、もうわかっているはず。
命の大事さと儚さ……
そして、もっと生きたい命があったと言うことを……」
「うん。
わかっているよ。
だから俺は生きるんだ。
山本さん、萌ちゃん、充君に歩ちゃん、愛ちゃんの分まで生きる」
「約束だからね!」
千春の顔に笑みが浮かぶ。
「うん」
十三は、ニッコリと笑う。
そう……
俺は、生きるんだ。



