まっしろな遺書

 2015年7月28日

 目覚まし代わりの携帯が鳴る。

 時間は、7時半。
 8時に食事が配られる。
 美穂も目を覚まし、十三の顔を見る。

「どうしたの?」

「十三の寝顔かわいい」

「男にかわいいは、ほめ言葉じゃないからな」

「うん。
 隼人君、今日、退院するんだね」

「うん
 この病院の院長が運営する施設に行くらしいよ」

「淋しくなるね」

「そうだね」

「隼人君のところに遊びにいかない?」

「そうだな。
 そうしようか……」

 十三たちは、隼人のいる病室に向かう。

「あー!
 たこ焼きのおじちゃんだー」

「違うよー
 たこ焼きのお兄さんだよー」

 子供たちが騒ぐ。

「で、なんかよう?」

 女の子が十三に尋ねる。

「隼人君いる?」

「うん。
 いるよー」

 女の子が隼人の所まで案内してくれる。

「隼人君遊びに来たぞー」

「あ、十三さん、美穂さんおはよう」

 十三たちは、暫く雑談した。
 そして、隼人の退院の見送りに立ち会った。

「まぁ、気が向いたら遊びに来いよ」

「うん」

「俺も退院したら、喫茶萌萌に行くことが多いと思うからそこでなら会えるだろう」

「うん」

「んじゃ、元気でな」

「うん、十三さん、美穂さんありがとう」

 隼人は、施設が用意した車に乗るとそのまま車は発進した。